Atlassian Corporation Plc/アトラシアン・コーポレーション(TEAM)とは?
Atlassian Corporation Plc/アトラシアン(エトラーシン)とは、クラウドで機能する「Jira」や「Trello」などアジャイルツールと呼ばれる、開発者向け製品を提供している、オーストラリアのエンタープライズソフトウェア多国籍企業です。
アジャイルとは、直訳すると「機敏な」「頭の回転が速い」という意味の言葉で、製品の計画、開発、納品をスムーズに」を可能にする作業効率をアップさせるソフトウェアなどのアジャイルツールを開発しています。
そのツールには、ソフトウェア開発、プロジェクト管理や顧客管理、コンテンツ管理、作業効率をアップさせるもの、セキュリティーなど様々なツールあります。
アトラシアン・コーポレーションのサービスを利用する顧客数は160,000以上と言います。
Atlassian/アトラシアンの創業は2002年、アメリカ・ナスダック市場への上場は2015年12月、決算は6月、ティッカーシンボルは【TEAM】です。
アムステルダム、オースティン、ニューヨーク、サンフランシスコ、カリフォルニア州マウンテンビュー、マニラ、横浜、バンガロール、シドニーにオフィスを構えています。
2019年12月では、従業員が8,100人程度となっています。
競合には、ServiceNow/サービスナウ【NOW】などがあります。
(参照→ 会社に投資する株式と、通貨に投資するFX )
Atlassian/アトラシアン(TEAM)の製品ラインナップ
Jira Software(ジラ・ソフトウェア)
Jira Softwareでは、ダッシュボード上で、プロダクト管理ができます。ユーザーストーリーや課題、スプリント計画などを作成し、開発チーム全体にタスクを分散させることができます。
完全に可視化された作業状況の経緯を確認しながらチームで課題を解決しながら、タスクの優先度を決めることができます。
Confluence(コンフルエンス)
Confluence(コンフルエンス)は、チームメンバーの知識や情報を集め、共同作業によって素晴らしい成果を達成するためのワークスペースです。
すべての作業でコラボレーションを可能にして、チームの集合知を活用して、作業の整理を一元化でき二度手間などの無駄な作業を減らしてくれます。
実用的なミーティング議事録からインスピレーションが湧くようなプロジェクト計画まで、柔軟なワークスペースであるConfluence(コンフルエンス)を使い、チームの会話を促しプロジェクトを進められます。
Confluence ではベストプラクティスのテンプレートが用意されているため、一からたたき台を作る必要が作る必要がなく、簡単に始めることができ、チームおよびプロジェクト全体で一貫性を確保することが可能になります。
↓Confluence(コンフルエンス)のイメージ動画↓
Atlassian/アトラシアン(TEAM)の歴史・社名やロゴの由来
シドニーのニューサウスウェールズ大学の在学中に出会った、Mike Cannon-Brookes(マイクキャノンブルークス)とScott Farquhar(スコットファーカー)は2002年にアトラシアンを設立し、共同CEOに就任しました。
Atlassian/アトラシアンという社名の由来は、ギリシャの神々がタイタンを倒した後に、天を制圧するために罰せられたギリシャ神話のタイタンアトラスから取っており、タイタンアトラスから派生させられています。(通常の単語ではアトランティアンと呼びます。)
Atlassian/アトラシアンのロゴには、空の底であることがイメージされ、青いクロス型の図が採用されていました。
現在では、空の青に「A」のようなロゴに変更されています。
Atlassian/アトラシアン(TEAM)の資金調達や株主、IPO(上場)
2010年7月、アトラシアンはAccel Partnersからベンチャーキャピタルに6,000万ドルを調達しました。
2015年12月10日、アトラシアンはNASDAQ証券取引所で株式公開(IPO)を行い、TEAMのシンボルで、アトラシアンの時価総額は43億7,000万ドルになりました。
2019年3月のアトラシアンの時価総額は266億アメリカドル(約2.9兆円)でした。 共同創業者であり共同CEOのマイクキャノンブルークのとスコットファーカーは、それぞれ同社の株式を約30%を保有している株主となっています。
2020年6月、アトラシアンはシドニーに世界で最も高いハイブリッド木材の建物を建設する計画を発表しました。計画によると、約40階建ての高さ180メートルの建物は2025年までに完成する予定です。
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Atlassian/アトラシアン(TEAM)の買収
2010年、アトラシアンはコードコラボレーション用のホストサービスである「Bitbucket」を買収しました。
2012年、アトラシアンは職場環境のインスタントメッセンジャーである「HipChat」を買収しました。
2015年、同社はワークチャット会社「Hall」の買収を発表しました。これは、Hallのすべての顧客を自社のチャット製品HipChatに移行することを目的としています。
コロラド州デンバーにある「Dogwood Labs」という小さなスタートアップがあり、StatusPageと呼ばれる製品を持っていました。これは2016年7月に買収されました。
2017年1月、アトラシアンはタスク管理アプリの「Trello」を4億2,500万ドルで買収することを発表しました。
2019年3月18日、同社はAgilecraftを1億6,600万ドルで買収したと発表した。
2019年4月25日、AgileCraftはJira Alignに名称変更されました。
2020年5月12日、アトラシアンはHalpを非公開の金額で買収しました。
Atlassian/アトラシアン(TEAM)とSlack/スラックの統合
2017年9月7日、アトラシアンは、Slack(スラック)の競合製品である「Stride」をリリースしました。
しかし2018年7月26日には、アトラシアンはSlackと競合する「Stride」や「HipChat」のチャットビジネスを終了し、Slackと戦略的パートナーシップを結ぶことを発表します。
アトラシアンはスラックに対して株式投資を行い株主となる一方、「HipChat」と「Stride」の知的財産はSlackに売却し、「HipChat」と「Stride」を閉鎖するに至りました。
Slackと、アトラシアン製品の「Jira Cloud」「Bitbucket Cloud」「Trello」との統合を深め、他製品でも新たな統合を進めていくとしています。
同時に、アトラシアンの従業員もSlackの利用を始めるとしています。
(参照→Slackとは!?「Eメールキラー」と呼ばれるスラック)
アトラシアン(TEAM)の業績・決算の数字
アトラシアン(TEAM)の決算の数字を見てみると、売上高がしっかり伸びていることが分かります。
そして営業キャッシュフローも良い感じで伸びているので、今後も成長が期待できそうです。
現在はまだまだ、買収や先行投資を活発に行っているので、純利益は赤字幅が大きくなっています。
アトラシアン(TEAM)の株価の推移・時価総額
アトラシアン(TEAM)の株価の推移を見てみると、2015年の上場後から右肩上がりで株価が伸びていることが分かります。
コロナ禍での株価下落も、比較的軽微な印象ですし、その後もしっかりと株価が伸びています。
これからも注目していきたい銘柄ですね。
参考
・Atlassian
・Atlassian ブログ
・wikipedia
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