クーパソフトウェア(COUP)とは?
Coupa Software Incorporated Inc./クーパソフトウェア・インクは、ビジネス支出管理(BSM)のテクノロジープラットフォームでSaaS銘柄の会社です。
1月決算で、2016年10月6日にナスダックにIPO(株式公開買い付け)が行われ上場しました。ティッカーシンボルは【COUP】です。
クーパソフトウェアは、以前はOracle(オラクル)で働いていたDave Stephens(デイブ・スティーブンス)とNoah Eisner(ノア・アイスナー)によって2006年に設立されました。
カリフォルニア州サンマテオに本社があり、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジア太平洋にもオフィスを構えています。
クーパソフトウェア(COUP)の特徴
クーパの事業支出管理(BSM)プラットフォームを導入することで、社内のすべての人やパワーユーザー、サプライヤーなどから発生した、事業のすべての支出管理を1か所で行うことが出来るようになります。
クーパソフトウェアのプラットフォームでは、企業、従業員、サプライヤー、およびパートナーからなる大規模なコミュニティを形成し、一元的な支出管理から可視化されたデータから測定することにより、支出の節約につなげることができます。
クーパのの事業支出管理(BSM)の特徴として、すべてのトランザクションが1つのコード行で処理され、すべてのアプリケーションが事前に統合されているために柔軟で使いやすいことが挙げられます。
小規模事業者よりも、大企業になればなるほど企業内での複雑さが増すためにクーパの強みや重要性が増していくことになります。
同ソフトウェアを導入することで、企業の大幅なコスト削減を達成し、収益性を高めることが可能で「サービスとしての価値」を提供しています。
主な競争相手には、Tradeshift(トレードシフト)、Ariba(アリバ)、Tipalti(ティパルティ)、Ivalua(イヴァルア)などがあります。
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クーパソフトウェア(COUP)の強み
Coupaのプラットフォームの強みは、すでに大きくなっているCoupaのコミュニティの規模にあります。
それは「Coupa Advantage」という、複数のバイヤーの団体交渉力により、企業がより良い価格で商品を調達することを可能となるからです。
さらに、クーパのAIを利用したコミュニティインテリジェンスでは、組織が支出をよりスマートに、より効率的にするのに役立ちます。
Coupaのプラットフォーム全体で生成されるトランザクションデータの量が増えると、ビッグデータとなって、AIベースの洞察(コミュニティインテリジェンス)が向上します。
このコミュニティインテリジェンスは、クーパの主となる差別化要因となります。
Coupaはe-Procurement(電子調達)プラットフォーム、Source-to-Contract(契約交渉などの業務)、およびSource-to-Pay(調達プロセスの特定の細分化)などのリーダー的なポジションを築いています。
こうした他社に対する障壁を築けているCoupaは、今後も有利なビジネスを展開していくことが考えられます。
クーパソフトウェア(COUP)のIPO(上場)
Coupa Software(COUP)のIPOでは、16〜18ドルの範囲の上限である一株あたり18.00ドルの価格で7,400,000株の普通株式を価格設定した後、35ドルで取引を開始しました。
取引初日の取引では、株価が131%以上急騰する場面もあり、初日の終値価格では約85%の株価上昇し、同社のIPO(上場)は成功しました。
このIPO(上場)では、同社に総額1億3320万ドルをもたらす結果となりました。
今回のIPOは、モーガンスタンレー、JPモルガン、バークレイズ、RBCキャピタル、JMPセキュリティーズ、レイモンドジェームスが引き受けました。
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クーパソフトウェア(COUP)の業績・決算の数字
クーパソフトウェア(COUP)の業績・決算の数字を見てみると、売上高と営業キャッシュフローが順調に成長しているのが分かります。
まだまだ先行投資が必要な時期ですので、純利益では赤字となっています。
ここから黒字化がいつごろ達成されるかにも注目が集まります。
クーパソフトウェア(COUP)の株価の推移・時価総額
クーパの株価を見てみると、取引開始の35ドルから、現在は300ドルに迫ろうとしています。
ほぼテンバガーですね。すごいです。
そして時価総額は198億ドル(約2兆円)です。
第二次ITバブルとも言えそうな状況で、今後のクーパがどう成長していくかに注目していきたいと思います。
参考
・Coupa
・Wikipedia
・street insider.com
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