(記事公開日:2020年6月3日、最終更新日:2020年7月8日)
ZoomInfo Technologies Inc./ズームインフォテクノロジーズ・インクとは?
ズームインフォテクノロジーズは、「ZI」というティッカーシンボルで、ナスダックに上場予定です。IPOの主な引受人は、JPモルガンとモルガンスタンレーです。
ちなみに現在、注目を集めているビデオ会議アプリのZoom/ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ティッカーシンボル:ZM)とは何も関係がありません。
先週の時点でのIPO価格は1株当りの株価16ドル〜18ドルと予想されていましたが、2日の株価予想の発表では19ドル~20ドルへと上昇しました。
ズームインフォテクノロジーズ(ZI)は、このIPOにより4,450万株を売り出して、最大8億9000万ドル(約960億円)の資金を調達する予定です。
ズームインフォテクノロジーズ(ZI)の株主には、TAアソシエイツとカーライルグループなどが含まれています。
(参照→ 会社に投資する株式と、通貨に投資するFX )
ズームインフォ(ZI)の次世代営業支援ツールはセールスフォースキラー
ズームインフォテクノロジーズ(ZI)のビジネスモデルは、セールスフォース(CRM)の「Sales Cloud」というサービスの次世代モデルだと言うことができます。
そのシステム利用料が収益の柱で、SaaS(Software as a Service)の会社です。
ズームインフォのサービスでは、見込み客の営業に必要なデータベースをクラウドで提供しており、リアルタイムに見込み客の情報がアップデートされるために、営業マンは最新のデータを持って営業を行うことができるようになります。
言うなれば、セールスフォースはガラケーで、ズームインフォはスマートフォンという事です。これでは出来ることがまるで違います。
ここが、従来の静的な情報を提供するCRMやERPシステムとは異なる点で、ズームインフォのサービスを使いことで、競争優位を持つことができ、成約につながる可能性も高くなってきます。
ズームインフォテクノロジーズ(ZI)では、企業ごとにコンタクト先としてアカウント管理され、例えばアカウント先のメールマガジン情報の取得や、公式HPの閲覧や資料のダウンロード、展示会等への参加などマーケティング施策の結果情報などをアカウントごとに更新・管理していきます。
ズームインフォテクノロジーズ(ZI)のデータベースに収録されている企業数はすでに約1400万社に達しており、アカウントの個人情報はすでに1.2億件が収録されています。
同社の顧客には、フェイスブック、ウーバー、スターバックス、マリオット、ソニー、コカコーラなど名だたる企業があり利用しています。
現在、ズームインフォの顧客数は約1.5万で、セールスサイクルは30日、99%がサブスクリプションからの売上となっており、売上の見通しも立ちやすくなっています。
市場規模としては74万社の見込み顧客、240億ドル市場が想定されています。
DiscoverOrgから社名変更の過去
ZoomInfo Technologiesは、元はDiscoverOrgという社名でした。そして2019年2月にマサチューセッツ州に本社を置くビジネスユーザー向けの連絡先情報のプロバイダーとして知られていたZoom Information(ZoomInfo)を買収。そして2019年9月に、DiscoverOrgはZoomInfoに社名を変更することになりました。
(ZoomInfoの上場の後に株価など下記に追記)
ZoomInfo(ZI)のIPO価格21ドル、初値の株価40ドル、初日終値は34ドル
そして2020年6月4日にズームインフォテクノロジーズ(ZI)によるアメリカのナスダック市場への新規上場株式(IPO)が行われました。
IPO価格21ドルに対して初値は株価40ドルとなり好調なスタートとなり、初日の終値株価は34ドルで取引を終えました。時間外取引で34.50ドルの株価となっています。
2日目の終値株価は、14.38%高の38.89ドルとなっています。
3日目の終値株価は14.91%高の44.69ドル。
4日目の終値株価は、11.88%高の50ドル
焦点となっていた40ドルを超えてきましたので、このままどこまで伸びるか楽しみですね。
現在の時価総額は、191億ドル(約2兆円)。
今回のIPOで4550万株の普通株を売り出すことで、8.9億ドルのキャッシュを手にし、調達した資金は、主に優先株の買戻しや負債の返済に使用される予定とのことです。ロックアップが切れる際も注意が必要です。
今後もズームインフォの動向に注目です!
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ズームインフォ(ZI)の決算日はいつか?
ズームインフォの過去の決算では、2018年も2019年も12月31日に開催されてきていますので、2020年の本決算もその当たりに開催されるだろうと予想しています。
また初めての決算が行われた際は追記するかもしれません。
ZoomInfo(ZI)株式を取引できいる証券会社
2020年6月9日現在調べてみると、ZoomInfo(ZI)の銘柄を取引できる証券会社はマネックス証券とSBI証券となっています。
楽天証券も調べてみましたが、ZIの銘柄は出てきませんでした。
今後、追加される可能性がありますので公式サイトでチェックしてみましょう。
今後もズームインフォ(ZI)のニュースに注目ですね!
参考記事
・ZoomInfo Technologies
・MarcketHack
・トライツコンサルティング
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