(公開日:2020年6月9日、最終更新日:2020年7月20日)
ServiceNow Inc./サービスナウ・インク(NOW)とは?競合企業
サービスナウ(NOW)は、「ワークフロー革命」を標榜し、「業務生産性のアップ」や「従業員体験の高度化」「顧客エンゲージメントの再構築」などの企業活動に必要な業務システムをバラバラではなく、クラウドで一元管理が可能なプラットフォームを提供しています。
このシステムを導入することで、従業員は必要な時に必要な情報などを取得したり、モバイルで簡単に上司とやり取りを行うことができます。
業務フローを改善させることで業務スピードや生産性は上がり、顧客満足度や会社の業績を上げることが出来るようになります。
創業が2004年、2012年6月29日ニューヨーク証券取引所に上場しました。決算は12月で、S&P 500インデックスの構成銘柄となっています。
ティッカーシンボルは「NOW」です。
月額制のサブスクリプションモデルのSaaS (ソフトウェア・アズ・ア・サービス) であると同時に、PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)企業でもあります。
競合企業には、salesforce(セールスフォース)やAtlassian/アトラシアン(TEAM)などがあります。
先行しているサービスナウ(NOW)は大企業に強く、アトラシアン(TEAM)は中小企業に強いという図式と言えそうです。
(参照→ 会社に投資する株式と、通貨に投資するFX )
サービスナウ(NOW)の主力製品の“Now Platform”とは?
サービスナウ(NOW)は、企業に向けて単一のプラットフォームである“Now Platform(ナウプラットフォーム)”をクラウド上で提供しています。
“Now Platform”のプラットフォーム上には、ITワークフロー、従業員ワークフロー、カスタマーワークフロー、などの主な機能があり、複雑なIT作業や従業員管理、顧客管理などをどこからでもクラウドにアクセスできたり、簡素化できたり、効率化できるようになるという価値があります。
2020年世界中でパンデミックが起こったことから、「Safe Workplace」として、パンデミックの中で必要な情報を取得したり、従業員の健康状態、健康を促進を助けるなど、従業員の健康と職場の安全を管理する機能をリリースしました。
“Now Platform”のプラットフォーム上で、アプリ管理することで必要な機能を拡張することもできます。
例えて言うなら、iPhoneに新しいアプリを入れたり、不必要となったアプリを削除するようなイメージでしょうか。
ワークデイやパロアルトネットワークスなど他社サービスを自社のプラットフォームとAPIで接続させる事ができるという、拡張性も備えています。
“Now Platform”の利用料金は、1ユーザー(アカウント)当たり月額100ドルからとなっています。
サービスのリリース名の頭文字が都市名でアルファベット順となっており覚えやすいですね。
【Aspen → Berlin → Calgary → Dublin → Eureka→ Fuji → Geneva → Helsinki → Istanbul → Jakarta → Kingston → London → Madrid → New York → Orlando(最新バージョン)】
ちなみに、現在提供のサービスのバージョン名は「Now Platform Orlando」
サービスナウ(NOW)のM&A(買収)のまとめ
サービスナウ(NOW)は2012年6月のIPO後、IPOで得た資金を中心にM&Aを加速しています。
以下にて、ServiceNowによる買収企業のまとめです。
2013年7月、ServiceNowはアムステルダムを拠点とするソフトウェア開発者であるMirror42を買収。
2014年7月、ServiceNowはNeebula Systemsを買収しました。
2015年2月、ServiceNowはIntréisを買収しました。
2016年4月、ServiceNowはクラウド管理ソフトウェアのスタートアップITappを買収しました。
2016年6月、ServiceNowはBrightpoint Securityを買収しました。
2017年1月、ServiceNowは機械学習のスタートアップDxContinuumを買収しました。
2017年5月、同社はQlueを買収し、人工知能によるサービスデスクの会話を強化しました。
2018年:自然言語検索のFriendlyDataを買収。
2020年:会話型AIプラットフォーム企業であるPassage AIを買収。
イスラエルに拠点を置くAIOps(IT運用向け人工知能)企業であるLoom Systemsを買収。
(出典:Wikipedia)
サービスナウ(NOW)の導入実績
サービスナウ(NOW)の導入企業の一部を紹介すると、グリーやヤンマー、野村證券、第一生命保険、損保ホールディングス、パナソニックなどがあり、日本企業でもかなり導入事例が増えてきています。
日本でも始まった、「Disney+」というディズニーの動画見放題サービスの顧客サービスでもServiceNowの「ServiceNow Customer Service Management(CSM)」が導入され、大量のチャットボットでのサポートをこなしています。
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サービスナウ(NOW)の業績・決算の数字
サービスナウ(NOW)の売上高や営業キャッシュフローを見てみると、毎年30%ほど伸ばしていることがあります。
そして2019年12月期決算でついに、純利益が黒字化してきました。これから財務的にも余裕が出てきて、社内体制の強化買収の強化など強みに磨きがかかり、さらに成長していくのではないでしょうか。
サービスナウ(NOW)の株価の推移・時価総額
サービスナウ(NOW)は2012年の上場時には、株価24ドルほどでした。そしてここ数年で、テレワーク需要の増加も有り、かなり伸ばしてきていることが分かります。
まもなく400ドルの株価も見えてきており、テンバガーどころではないですね。株価20倍銘柄となることも射程圏内です。
現在の時価総額は737億ドル(約8兆円)となっています。
すごいの一言。これからも注目です!
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