ブラックストーン・グループ(ティッカーシンボル:BX)は、カーライル・グループ、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と並ぶ、世界3大プライベート・エクイティファンド(PEファンド)の一角です。
ブラック・ストーン(BX)は、2007年にニューヨーク証券取引所に上場しています。
ブラックストーンが組成する、PEファンドとは?
PEファンドの「PE」というのは”Private Equity”の意味となり、つまり未公開株ということになります。
つまり株式公開していない未公開株式を購入して、企業価値を高めて売却するファンドということになります。
ブラック・ストーン(BX)の主な事業には、不動産投資とヘッジファンド、オルタナティブ投資ファンド部門、財務アドバイザリー部門の4つの業務を行っており、プライベート・エクイティ(未公開株投資)では世界最大の企業を誇っています。
※ちなみに投資ファンドとは、投資信託のことである。
※オルタナティブ投資とは、従来の株式や債権などへの一般的な投資手法ではなく、それら以外の代替的な資産への投資の事を指します。
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ブラックストーンの創業と社名の由来など
ブラックストーンは元リーマン・ブラザーズのピーター・G・ピーターソンとスティーブ・シュワルツマンによって1985年に設立されました。
wikipediaによると、ブラックストーンの社名の由来は、スティーブ・シュワルツマンのSchwarzは、ドイツ語で「黒」(ブラック)、ピーター・G・ピーターソンのPeterはギリシャ語で「石」(ストーン)を意味しているといいます。
本社はニューヨークにあり、支社はアトランタ、ボストン、ロンドン、ハンブルク、パリ、ムンバイ、香港、東京などに構えています。
WSJによると同社の運用資産の金額は、3100億ドル(約37兆円)にも登るといい、年々同社の利益から、運用資産を増やしているといいます。
ブラックストーン(BX)はオルタナティブ投資会社と呼ばれており、普通の投資会社と違い、株や不動産にとどまらずないバイアウト事業などの総合投資会社とも言えます。
中国投資有限責任公司(CIC)もブラックストーンへ出資
ロイターによると、中国の政府系ファンドである中国投資有限責任公司(CIC)は、ブラックストーンの2007年の上場時に、非議決権株式を約10%ほど取得した。
その後にも12.5%へ買い増しており、アメリカ政府はブラックストーンが保有している軍事や衛星関連の会社の技術が、中国に渡らないか懸念していると言います。
ブラックストーンはそれほどアメリカ政府、中国への影響力を持っているということになる。
WSJによると、ブラックストーンの運用資産3100億ドルの内訳は、クレジットファンド24%、ヘッジファンド21%、不動産30%、残りがプライベート・エクイティとなっているとのこと。
ブラック・ストーンとブラック・ロックとの関係、違いは?
ちなみにブラック・ストーン(BX)は、よく「iShares」などのETF(上場投資信託)で有名な投資管理会社ブラックロック(BlackRock)と混同されがちです。
しかし、両社には関係がない訳でもありません。
それはブラック・ストーン(BX)によって設立された資産運用会社がブラック・ロック(BLK)であり、1995年に売却され別会社となりました。
よって両社は親子会社ということになり、ブラック・ロック(BLK)はブラック・ストーン(BX)から生まれた別会社という関係であり、違いとなります。
これからも両ブラック企業(悪い意味ではなく)には注目ですね!
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【参考】
・wikipedia
・オルタナティブ大百科
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