Fastly Inc./ファストリー・インク(FSLY)とは?
ファストリー・インク(ティッカーシンボル:FSLY)とは、アメリカのクラウドコンピューティングのプロバイダー企業です。
テクノロジー企業では珍しく、ナスダック市場ではなく、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しています。
Fastlyの本社は、カリフォルニア州サンフランシスコにあり、デンバー、ニューヨーク、ポートランド、ロンドン、東京にも海外オフィスがあります。
2020年2月、FastlyのCEO兼創設者だったArtur Bergman(オーサー・バーグマン)は、FastlyのCEOを辞任すると発表し、社長だったJoshua Bixby(ジョシュア・ビクスビー)が代わりにCEOに就任しました。
ファストリーの”Edge Cloud Platform”サービス
Fastlyのサービスでは、 CDN (Contents Delivery Network)という、エッジ・サーバーと言われるコンピュータにコンテンツを一時的に保存(キャッシュ)したり、そこからクライアントにコンテンツを返したり、高速な配信を実現しながら中央のサーバへの負荷を軽減することを可能にしています。
コンテンツ配信ネットワーク、画像の最適化、負荷分散、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)、インターネットセキュリティサービス、高速な動画ストリーミングサービス、などCDN周りまで顧客の力になれるために、 Fastly は自分たちのサービスのことをCDN(Contents Delivery Network)ではなく、”Edge Cloud Platform”だと呼んでいます。
(参照→ 会社に投資する株式と、通貨に投資するFX )
Fastly/ファストリー(FSLY)の特徴と強み
Fastly/ファストリー(FSLY)の特徴や強みとしては、他のCDNサービスよちも柔軟性があることです。
独自システムと高スペックインフラにより、キャッシュ消去/更新を瞬時に行い、従来のCDN(Content delivery network)では実現が難しかった動的コンテンツを柔軟にキャッシュすることが可能です。
世界各地に設置されたPOP(配信拠点サーバー)にコンテンツをキャッシュし、ユーザーにより近いPOP(配信拠点サーバー)からコンテンツを配信するため、高速な配信が可能となります。
リアルタイム・ログストリーミングにより、アクセスログを瞬時に取得し、リアルタイムでの傾向分析、障害把握することもできます。
Fastly/ファストリー(FSLY)の採用企業や競合について
Fastly/ファストリー(FSLY)の”Edge Cloud Platform”サービスは、日経新聞やNew York Timesなどの大きなメディアなどを初め、shopify(ショピファイ)、 Spotify(スポティファイ)、AirBnB(エアビーアンドビー)、GitHub(ギットハブ)、Vimeo(ビメオ)、などでも採用されています。
加えて、Google自身もCDNサービスを持っているにもかかわらず、Googleの自社でのクラウドサービスの一部でFastlyの”Edge Cloud Platform”を採用するほど、機能性の評価が高いです。
この事が、Fastlyの強みに、お墨付きを与えているといえるでしょう。
競合には Akamai(アカマイ)、Cloudflare(クラウドフレア)、AWS CloudFront(アマゾンのサービス)などがあります。
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Fastly/ファストリー(FSLY)の業績・決算の数字
Fastly/ファストリー(FSLY)の決算の数字を見てみると、売上高が順調に伸びていることが分かります。
営業キャッシュフローと純利益では、まだ赤字から抜け出せていませんが、この調子で売上高が伸びていけば、遠からず黒字化を達成できそうです。
SaaS銘柄のサブスクリプションサービスなので、”ARR”の積み上げに期待です!
Fastly/ファストリー(FSLY)の株価の推移・時価総額
Fastly/ファストリー(FSLY)の株価を見てみると、IPOした2020年5月17日には、16ドルで値決めされて取引を開始しました。
取引開始後すぐに株価は上昇したこともあり、株価が約50%アップの23.99ドルで初日の取引を終えました。
その後、コロナ禍が始まるまでは株価は横ばいで推移しました。
しかし2020年5月に入ると、株価20ドル近くだった株価は一気に95ドル近辺の約5倍が見えてきました。
ファーストリーの株価がどこまで上がるか、注目したいですね。
参考
・Fastly
・wikipedia
・Medium
・NIFCLOUD
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