(公開日:2020年6月11日、最終更新日:2020年7月29日)
Carvana Co./カーバナ・コー(CVNA)とは?
Carvana/カーバナ(ティッカーシンボル:CVNA)は、アリゾナ州テンペを拠点とするオンラインの中古車販売店です。
2012年に設立されたCarvana/カーバナ(CVNA)は、中古車販売を行うドライブタイム社の子会社としてアーネストガルシア3世、ライアンキートン、ベンヒューストンによって設立され、2014年に独立を果たしました。
先日、IPO(上場)を果たした「Vroom」と同じく、中古車売買のEコマース(オンラインプラットフォーム)を運営しており、ローンなど融資を必要とする顧客には、最適な金融機関を見つけ紹介するなどの金融サービスも提供しています。
【参照→次世代中古車販売のVroom/ブイルーム(VRM)がIPOへ】
(参照→ 会社に投資する株式と、通貨に投資するFX )
カーバナ(CVNA)の強みは自販機で売るという話題性
アメリカにおける中古車市場の規模は9,000億ドル(100兆円)にも迫るというあまりにも巨大にもかかわらず、市場のトッププレイヤーが不在という特殊な状況があります。
現在での、市場トップのプレーヤーでさえそのシェアは1.8%と言います。
そんな市場に参入したCarvana/カーバナ(CVNA)は、その特徴的な「クルマを自販機で購入できる」という話題性、SNSでの拡散が期待できるなど、PR力の強さがあり、それがブランド力の強化につながるという、他社には真似のできない強みや差別化ポイントがあります。
購入した中古車はもちろん顧客の自宅への配送も指定できますが、「クルマの自動販売機」で受け取ることも可能です。
その場合、カーバナ特製のコインを自販機に投入し、自動車を顧客自身が受け取れる。そのまま購入した車に乗って自宅に帰ることができます。
2017年にCarvana/カーバナ(CVNA)は、データと分析ツールを強化するために、ライバルの自動車新興企業、Carlypsoを買収しました。
2018年4月、Carvanaは、2200万ドルを費やして、3Dコンピュータービジョン、機械学習、拡張現実で車両の写真を撮るスマートフォンテクノロジーのために、Mark Cubanが支援するCar360を買収しました。
これらの買収も、カーバナ(CVNA)の野望を叶えるための、重要な一歩となりそうです。
コロナ禍、中古車在庫不足・価格上昇とフランチャイズディーラー
コロナ禍により、自販機販売やネット販売をしているCarvana/カーバナ(CVNA)にとっては追い風となりました。
同時に、外出の制限などの影響と、「公共交通機関より車のほうが安全」という認識の見直しにより、車の在庫不足や中古車価格の上昇が起こっているといいます。
コロナ禍では恩恵を受けているカーバナ(CVNA)ですが、中古車の在庫不足や価格上昇という面ではフランチャイズを持っていないカーバナ(CVNA)は不利な状況と言えます。
それは多くの中古車販売業者は、トヨタやGM、フォードなど大手自動車会社とのフランチャイズ関係にあり、中古車の調達や、資金調達という面で有利な状況にあるからです。
中古車事業は在庫があってこそ成り立つ事業という意味では、カーバナ(CVNA)の中古車調達力ではアキレス腱(リスク)であることが、浮き彫りになりました。
コロナ禍が落ち着き、普段の生活が戻ってきた時には、消費者はディーラーで実際に車を乗ってみて購入するという流れに戻る可能性もあります。
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Carvana/カーバナ(CVNA)の業績と決算の数字
Carvana/カーバナ(CVNA)の決算の数字を見てみると、倍々ゲームで売上を急増させていることが分かります。
その分、自販機付きの販売店の設置など初期費用がかさみ、営業キャッシュフローの赤字も膨らんでいます。
その割に純利益がそこまで悪化していないのが気になりますが、また調べていきたいと思います。
カルバナ(CVNA)の株価の推移と時価総額
Carvana/カルバナ(CVNA)は、2017年4月28日ニューヨーク証券取引所にIPO(上場)を果たしました。
スタートは11.10ドルだった株価ですが、現在では120ドル近辺となっており、すでにテンバガー(10倍株)を達成しています。
コロナ禍では、株価約30ドルまで急落する場面もありましたが、難なくV字回復してきました。
現在の時価総額は202億ドル(約2.2兆円)となっています。
中古車市場には、Vroomという競合や他の競合もいますので、彼らの戦いはこれからも要注目です。
(参照→次世代中古車販売のVroom/ブイルーム(VRM)がIPOへ)
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