(公開日:2020年7月9日、最終更新日:2020年7月13日)
ナスダック100(NDX)の株価指数とは?
みなさんも経済番組などでよく耳にすると思いますが、アメリカには主要な株価指数が3つあります。
それは、「NY(ニューヨーク)ダウ平均株価」「ナスダック総合指数」「S&P500」です。下記にて少しまとめてみました。
「NYダウ平均株価」…S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するアメリカ合衆国の代表的な株価指数のことで、主にオールドエコノミーの企業が多く上場しています。主にニューヨーク証券取引所に上場している銘柄ですが、一部NASDAQ銘柄も採用され始めています。(アップル、マイクロソフト、アメックス、ディズニー、コカコーラ、マクドナルド、ナイキ、ビザ etc)
「ナスダック総合指数」(合計3000銘柄以上)…アメリカの全米証券業協会(NASD)が開設・運営している電子株式市場「NASDAQ」に上場している3,000以上の銘柄の全てを構成銘柄に、時価総額加重平均で算出した指数。(アップル、アマゾン、アルファベット、フェイスブック、マイクロソフト etc)
「S&P 500」…スタンダード&プアーズが算出しており、ニューヨーク証券取引所、NYSE American、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。アメリカ企業のみが対象となっています。ミックス指数です。(GAFAMと呼ばれるナスダック企業に加え、マクドナルド、ナイキ、ビザなどのNYダウ銘柄などのアメリカ・オールスターズの株価指数)
(参照→世界の株価指数まとめ、S&P500ETFのまとめ)
「ナスダック100指数」という今注目の株価指数とは?
新型コロナ禍の中で、外出自粛やテレワークの普及が進んだ2020年ですが、その影響により急激にその重要度が増したテクノロジー企業がたくさん見られました。
そしてそんな企業群が組み入れられている株価指数があります。
それが、主に新興企業などが上場する米国のNASDAQ市場に上場する企業の3,000銘柄ほどから、選抜で約100銘柄が選ばれた「ナスダック100指数」という株価指数です。
「ナスダック100」…ナスダックに上場する、金融銘柄以外の、時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出される株価指数のこと。
「ナスダック100指数」は、1985年1月31日に開始され、当時のスタート時での株価「125」として算出が開始されました。
そしてその株価が2020年現在では「10,000」と、100倍ほどの急成長をしています。
NASDAQ100の株価指数のティッカーシンボルは【NDX】となります。
「NASDAQ100」の組入基準とは
・米国内での上場がナスダックのみである。
・金融会社でない。
・平均して、1日当たり最低でも20万株以上の出来高がある。
・破産手続きに入っていない。
・上場して二年以上が経過している。
「NASDAQ100」入れ替え(リバランス)基準
ナスダック100指数の構成銘柄の入れ替え(リバランス)は、毎年12月に行われます。入れ替え(リバランス)の基準は以下の通りです。なお、算定のための時価総額には10月末または11月末時点の値が用いられます。
- 既存の構成銘柄の場合、時価総額の上位100位以内であれば残留となる。
- 既存の構成銘柄で、時価総額の上位101位から125位までに入っている場合、前年の時価総額が上位100位以内であれば残留となる。前年も100位以内でなかった場合、指数から外される。
- 既存の構成銘柄で、時価総額が上位125位以内でない銘柄は、前年の順位に関わらず指数から外される。
- 代わりに指数に組み込まれる銘柄には、構成銘柄以外の銘柄の内、最も時価総額の大きい銘柄が順に選ばれる。
また定期的な入れ替え以外でも、組み入れ基準から外れた構成銘柄が出れば、その都度リバランスが行われます。
参考:wikipedia
「ナスダック100指数」の採用銘柄・構成銘柄
「ナスダック100指数」に採用されている、構成銘柄は2020年7月現在、103銘柄が組み入れられています。
下記は、その有名企業の抜粋です。
「アップル」「アマゾン」「アルファベット」「フェイスブック」「マイクロソフト」などGAFAMと呼ばれるメガテックカンパニーを始め、
「テスラ」「ネットフリックス」「PayPal」「アドビシステムズ」「シスコシステムズ」「アカマイ」「イーベイ」「インテル」「NVIDIA」「Zoom」「オラクル」「クアルコム」「オートデスク」「ワークデイ」「Paycheck」「FOX」「ザイリンクス」などのテックベンチャー企業も銘柄採用されています。
「スターバックス」「T-mobile」「コムキャスト」「ペプシコ」「ギリアド」「マリオット」「ブッキングホールディングス」「エクスペディア」「Baidu」「JD.com」「ctrip」などの成長企業に中国企業なども構成銘柄に組み入れられています。
2020年12月「ナスダック100」銘柄入れ替え(リバランス)
「ナスダック100指数」の構成銘柄は、それぞれの時価総額比率によって定期的に入れ替えが実行されています。
同指数の構成銘柄は現在、ITやハイテク分野が多く組み入れられていますが、今後はバイオテクノロジー分野の重要性の高まりから、銘柄や比率が高まる可能性があります。
2020年12月の銘柄入れ替えでは、21日にナスダック100に採用される6銘柄は下記となります。
【in】
・アメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)…電力会社を傘下に保有する持株会社
・マーベル・テクノロジー・グループ (MRVL)…ファブレス半導体メーカー
・マッチ・グループ (MTCH)…オンラインデートサービス
・オクタ (OKTA)…アイデンティティおよびアクセス管理会社
・ペロトン・インテラクティブ (PTON)…フィットネス事業を展開
・アトラシアン・コーポレーション (TEAM)…法人ソフトウェア開発者を対象としたソフトウェア開発
逆にナスダック100から外される6銘柄が下記となります。
【out】
・バイオマリン (BMRN)
・シトリックス・システムズ (CTXS)
・エクスペディア・グループ ( EXPE)
・リバティ・グローバル (LBTYA/LBTYK)
・テイクツー・インタラクティブ (TTWO)
・ウルトラ・ビューティー (ULTA)
【^NDX】ナスダック100指数のチャートの見方
Googleで「ナスダック100指数」や「NASDAQ100」、「NDX」「^NDX」というキーワードで検索すると、ナスダック100指数のチャートが検索結果の1番上に表示されます。
アメリカ版のYahoo! Finance(yahoo.com)で、Nasdaq100の情報を取りたい場合、「^NDX」というティッカーシンボルを入力すると、サマリーやチャートを確認することができます。
「ナスダック100指数」おすすめ投資信託の比較・レバレッジ型など
「ナスダック100指数(NASDAQ100)」をベンチマーク(参考指標)とする投資信託には、下記の銘柄があります。1つ目はノーマルタイプ、2つ目は2倍のレバレッジ型の投資信託です。比較すると値動きも2倍になりますが、手数料も2倍となっています。
レバレッジ型には購入手数料が固定でかかってくることにも注意が必要です。
どちらも「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」などで販売されています。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
運用は大和アセットマネジメント、決算日:毎年8月30日(年に1回、休業日の場合翌営業日)、為替ヘッジなし、純資産19億円、購入手数料は販売会社による、信託報酬年率0.495%(税抜0.45%)
2020年2月28日現在
iFreeレバレッジ NASDAQ100
日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることを目指した投資信託銘柄。
運用は大和アセットマネジメント、決算日:毎年10月18日(年に1回、休業日の場合翌営業日)、為替ヘッジあり(フルヘッジ)、純資産5億円、購入手数料2.2%(税抜2.0%)、信託報酬年率0.99%(税抜0.9%)
2020年1月1日現在
NZAM・ベータ NASDAQ100
運用は農林中金全共連アセットマネジメント。為替ヘッジなし。決算日:毎年2月21日(休日の場合は翌営業日)、信託報酬は年0.44%(税抜0.40%)、監査費用は毎日、純資産総額に年0.0033%(税抜0.003%)、売買単位は1口から。
2020年3月6日現在
【日本株】おすすめ「ナスダック100指数」ETF・コスト・比較など
NEXT FUNDS NASDAQ100連動型上場投信(1545)
運用は野村アセットマネジメント。決算日:毎年8月10日、為替ヘッジなし、信託報酬年0.495%(税抜年0.45%)以内、売買単位10口から。
2020年4月29日現在
【米国株】インベスコ(IVZ)の「QQQ」ETF(レバレッジ型含む)
【QQQ】インベスコQQQトラスト・シリーズ1(米国株)
インベスコQQQトラスト・シリーズ1(Invesco QQQ Trust Series 1)、ティッカーシンボルは【QQQ】。アメリカ株を取引できる証券会社で、銘柄検索で【QQQ】を入力すると出てきます。「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」などで売買することができます。
運用は米国のインベスコ・リミテッド(IVZ)、決算日:3月6月9月12月の四半期ごと、経費率は年率0.20%以下、売買単位は1口から。
【QLD】ProShares Ultra QQQ(米国株2倍レバレッジ型)
プロシェアーズ・ウルトラQQQ(ProShares Ultra QQQ)は、アメリカ株のETF(上場投資信託)。ナスダック100の株価指数の日次変動率の2倍に連動する投資成果を目指すレバレッジ型のETFとなります。
【TQQQ】PROSHARES TR/ULTRAPRO QQQ(米国株3倍レバレッジ型)
プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ(TQQQ)は、アメリカ株ののETF(上場投資信託)で、ナスダック100の株価指数の日次運用実績の3倍(300%)に連動する投資成果を目指すレバレッジ型のETFとなります。
【SQQQ】ProShares UltraPro Short QQQ(米国株3倍ベア/インバース型)
「プロシェアーズ・ウルトラプロ・ショートQQQ(ProShares UltraPro Short QQQ)」は、米国株のETF(上場投資信託)。ナスダック100指数の日次運用実績の逆の3倍に連動する投資成果を目指すETF。
3倍レバレッジ、ショートのベア型インバース型という特徴があります。経費率0.95%。
まぁ、株価上昇が続くナスダック100の株価指数ですから、ショートで買うというのはなかなか考えられないですが、一応紹介しておきます。
アメリカ株を取引できる証券会社で、銘柄検索で【SQQQ】を入力すると出てきます。「SBI証券」「楽天証券」は未確認ですが、「マネックス証券」では取引制限が出て、私は購入できませんでした。
積立NISA
【当サイトおすすめの証券会社】
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