2015年10月15日、スマホなどでクレジットカード決済が可能になる支払いサービスを提供しているスクエア(square)が上場申請を行いました。
スクエアはニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、ティッカーシンボルは「SQ」となるとのこと。
スクエアの創業者でありCEOには、ジャック・ドーシーというあのTwitterの創業の1人でもある人物が率いています。
スクエアの上場日は11月19日、IPO価格は9ドル
スクエア(square)の上場日は11月19日。そして新規株式公開の値決めとなるIPO価格は今月初めには11ドル~13ドルとされていましたが、上場日前日の18日にはそのIPO価格を9ドルに下げるという発表がありました。
そんなIPO価格の下落の背景には、スクエアの銘柄に全然人気がなかったことがあり、MarcketHackの広瀬さんによれば、本当はあと数日ロードショーを行いIPOを盛り上げるべきだったといいます。
では何故それを行わなかったのかというと、この11月19日がジャック・ドーシー氏の誕生日であり、価格下落しようとこの日に上場し、ニューヨーク証券取引所のオープニングベルを鳴らしたいというジャック・ドーシー氏の希望があったからだといいます。
(参考:MarcketHack)
この個人的な希望が、上場という大事な時に優先されるというのは、投資家としては良い印象は持てませんし、赤字続きの同社の経営状況やスタートからのこの体たらくぶりでは、先が思いやられます。
スクエア(square)の初値と終値
追記:
IPO価格1株9ドルで売りだされたスクエアの株式ですが、初値は1株11.20ドル、高値は14.78ドルを付ける場面も見られ、終値は13.07ドルとなりました。
この13.07ドルという終値は9ドルのIPO価格に比べ約45%ほどと、色々心配されていたIPOだっただけに、経営陣や主幹事のゴールドマン・サックス、投資家も一安心といったところだろう。
スクエアの主要株主について
スクエアの主要株主の株式保有率については、創業者のジャック・ドーシーが24.4%、続いてベンチャーキャピタルのコースラ・ベンチャーズが17.3%、共同創業者だったジム・マッケルビーが9.4%、JPモルガンが約5.5%、セコイアキャピタルやRizvi Traverseがそれぞれ5.4%を保有しています。
スクエアとTwitterとの二足のわらじと、提携解消のスターバックスとの関係
スクエアのジャック・ドーシーはもともとTwitterの共同創業者です。そして先日の9月30日に、正式にTwitterのCEOに返り咲いています。よってドーシーはこのスクエアのIPO(株式公開)により、これからTwitterとSquareのふたつの上場企業を率いることになります。
最近のスクエアのニュースでの注目点としては、提携関係にあったスターバックスとの提携解消です。数年来続いていたスターバックスでの、スクエアの支払いサービスの利用はなくなり、他社製品を使用するとの姿勢を明らかにしています。
少なくないトランザクションをスターバックスから得ていたスクエアにとっては、痛い話ではありますが、その代わりTwitterのCEOとしてジャック・ドーシーが付くという機会を得ました。
「この事実はドーシーがスクエアに対して割く時間や注意力、努力に対して不利な影響を与える場合があります」
一部でこの2つの上場企業のCEOの兼務は、上記のようにデメリットとして捉えられています。逆にスクエアとTwitterとの間で、何かしらの協業が始まるとすれば、お互いにメリットが生まれ、ライバル各社への差別化を生むことも可能になります。
赤字状態が続くスクエアですが、上場による知名度や信頼度の向上や、Twitterとの提携などの期待など、期待できる部分も少なくありません。
これからスクエアの動向には注目していきます。
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