(最終更新日:2020年7月3日)
ブルとベアとは?
投資の世界に身を置いていると、ブルとベアという言葉を聞く機会が多くあるかと思います。
ブルやベアの由来とは、相場の強気や弱気を示す言葉として使用されており、上げ相場に稼ぐ「ブル投資家」や、株価下落時に相場を張る「ベア投資家」など、投資家の種類を表すのに使われたり、投資信託やETFのネーミングなどにも使われたりしています。
ブルやベアの由来については、SMBC日興証券から引用がわかりやすいです。
ブル(Bull)は強気のことで、雄牛が角を下から上へ突き上げる仕草から相場が上昇していることを表し、ベア(Bear)は弱気のことで、熊が前足を振り下ろす仕草、あるいは背中を丸めている姿から相場が下落していることを表す言葉として使われています。(SMBC日興証券)
ブルとベアには、こんな由来があったんですね。
ブル投資家とベア投資家の違いや特徴とは?
ブルとベアでは、基本的にブルで投資を行う投資家が多いでしょう。
それは「株価が低い時に買い、高くなれば売る」などといった言葉があるように、投資の基本はブルの目線で語られることが多くなっているからです。
それに、昔は「信用取引」が存在せずに、「株価が高い時に売り、株価が下がったら利確する」といった投資手法が取れなかった事があります。
ブル相場の特徴としては、コツコツとつみ木のように積み上げる穏やかなイメージなのに対し、ベア相場の特徴では、その積み上げた積み木を一気に崩すという荒っぽいイメージがあります。
実際に上げ相場はゆっくりと上昇するのに対し、下げ相場では一気に株価下落が起きる特徴があります。
加えて、最近はAIでのシステムトレードが幅を利かせていますので、その特徴がさらに大きくなっています。
そして投資を始めた初心者は、それを知ってか知らずか「ブル投資家」として、投資家の道をスタートさせる人がほとんどでしょう。
そんな投資の初心者は、ブル投資家としてコツコツと利益を積み重ねるスタイルから始めることはあっても、ベアから入ることはないか、いたとしても大きく損失を出してしまうリスクが大きいです。
何故なら、ベア投資家になるためにはかなりの知識や情報、経験、精神力が必要になり、一瞬の下げを的確に読む能力が必要となります。
しかし知識を入れ、情報を集め、経験を積んだとしても、誰でもベア投資家になれるかといえばそうでもありません。ベア相場のような急激な下落に対して、向かっていくというのはとても恐いものであり、その恐怖に負けず、冷静にトレードできる精神力も必要となるからです。
そんな性質のベア相場なので、ベテランの投資家でも、ベア投資家になれない人、なりたいと思わない人が多くなるのは仕方がありませんし、多くの投資家にとってはブルで行くほうが正解ではないかと思います。
バブルが弾けた時に、大儲けする一握りのベア投資家
思い出してみると、ITバブル、リーマンショックなど、近年印象に残っている中でも、大きなバブルがいくつもありました。そしてそんなバブルが弾けた時には、大きく相場が急落しています。
そんな状況の中では、株で損した人、企業の倒産など多くのニュースが駆け巡ります。しかしその影では一握りのベア投資家が大儲けをしているというのも事実です。
バブルが弾けたあとは、損してしまった人が多いので、大きく儲けた人もそんな人達から嫉妬を避けるため、大儲けしたからとメディアに取り上げられるなど、目立つ行動を取る人はあまり多くありません。
しかし相場が正常に戻ってくると、実は誰々があの時に大儲けしていた!などと聞く機会が少しずつ増えてきます。
ベア投資家にとって、バブルなど大きく相場が下落する時こそ大きく儲けるチャンスであり、その到来を今か今かと待ち、準備をしているのです。
そしてブル投資家がコツコツと積み上げていった相場の中で、ピークを見抜けずに逃げ遅れたブル投資家は、ベア投資家の餌食となり、一気に利益をさらわれてしまい、損失が大きくなっていきます。
このように、相場は上がっては下がり、下がっては上がっていきます。
そんなマーケットで勝負するには、ブルで勝負していくのか、ベアで勝負するのかを自身で決め、投資家として自分のスタイルを確立することが大切です。
そしてこの両者のプレイヤーがいることを意識して、自分の投資に生かしていくことも大切ですね。
初心者はまずブルで初めることをオススメしたいですし、よほどのリスクの取れる挑戦者でない限りベア相場で勝負するのは避けたほうが良いかと思います。例え勝負するにしても大きな金額でトレードはしないほうが良いかとも思います。
以上、ブルとベアについてでした。
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