ETFとは?

個人投資家が金融投資を行う際、個別株式の他に、投資信託や商品(金・銀)、ETFやJ-リートなどさまざまなものがあります。

今回はその中でETFについて、紹介していきたいと思います。

まずETFとは、「Exchange Traded Fund(上場投資信託)」の略称で、投資信託を株式市場で売買できるように上場されている投資商品です。

ということは、ETFと投資信託とでは、中身は基本的に同じ仕組みとなっています。

違いは上場させているか、上場させていないかということになります。

なぜ上場する必要があるのかというと、投資信託のままだと非上場のファンドということになり、取り扱い商品のある証券会社を通じてしか購入できなくなります。

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投資信託のデメリットとETFのメリット

上場されていない投資信託のままでは、株式のように株式市場で購入することができなくなります。

株式市場で売買できないということは、自分の判断で買いたい時に買いたい価格で買えず、売りたい時に売りたい価格で売れないというデメリットが発生することになります。

よって非上場の投資信託の場合、1日1回算出される基準価額で1日1回しか取引できません。

株式市場に上場しているETFであれば取引時間内であれば、株式などと同様に価格変動に応じていつでも「買ったり、売ったり」できるようになっているというののも、投資家にとっては大きなメリットと言えます。

そして投資信託の場合、販売のために営業したり人手が多くかかることもあり、平均的なETFに比べて手数料などが割高になるというデメリットもあります。

ETFの場合、ファンド組成を行い上場させてしまえば、最低限のコストで運営していくことができ、投資家が背負う手数料も最低限で良いという事になります。

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ETFの仕組みとメリット

ETFでは投資信託のマイナス面が取り除くことができ、投資家にとって有利な投資商品と言えます。

手数料が安く、個別銘柄の株式を購入するように”買い”、売りたい時に”売る”ことができるようになることが最大のメリットです。

ETFは個別銘柄の株式とは違い、株価指数(日本でいうと日経平均株価やTOPIX、東証リート指数、商品価格、商品指数、アメリカでいうとNYダウやナスダック指数)の株価変動に、連動するように作られた投資信託を上場させた投資商品です。

例えば日経平均株価に連動されたETFの銘柄を買うことで、日経平均株価に含まれている大量の銘柄に、一度に投資できてしまうのです。

日本最初のETFは、1995年5月29日に野村投信(現・野村アセットマネジメント)が設定し上場された「日経300株価指数連動型上場投資信託」です。

言うなれば、個別銘柄の株式に投資するのは、りんごを買う、オレンジを買うというです。

ETFや投資信託を購入するというのは、フルーツバスケット(フルーツの盛り合わせ)を買うことに似ていて、買いたい物もいくつか入ってるけど、他のフルーツも付いてくるということになります。

ETFのもう一つのメリットとしては、個別銘柄の株式と同じで、購入した時点の株価や、現在の株価が上昇しているのか下落しているのかなど、ソフトバンクやトヨタなどの銘柄と同じようにチェックすることも可能となります。

投資の初心者の方や、あまり投資に時間を取れない方にもおすすめの投資商品となります。

そしてETFでは、現物の裏付けとなる資産(投資信託=ファンド)を保有しており、その資産は信託銀行に保管されていることから、万が一組成会社が倒産しても投資した資産は守られる事になります。

ETFの仕組みと同じで、扱う商品によって違う種類も存在し、「ETN、ETC」と呼ばれています。

興味ある方は、こちらも御覧ください。

(参照→ETN/ETCとETFとの関係や違いについて

【続き→インデックス・ファンドとアクティブ・ファンドの違いとは?

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