前回の記事では、苦境に陥るJリートのホテル・宿泊系銘柄に焦点を当てて、「ホテルリート逆張りのポイント」として、市場分析を行いました。
そして今回はそんなホテル・宿泊施設系のJリート銘柄の分析に入りたいと思います。
まずは、日経平均株価と比較してJリート市場がどのぐらい下げているかを見てみたいと思います。
(合わせて読みたい→「まずはこれだけっ!J-REIT(リート)の基本」)
日経平均株価とリート(J-REIT)指数の比較
上記の分析チャートは、1月10日からの日経平均株価とJリート指数とほぼ連動しているとされる、ETFのNEXT FUNDS東証REIT指数連動型上場投信との3ヶ月の株価比較です。
今年に入ってからは、日経平均株価に比べて順調に株価を伸ばしていたJリート指数。
しかし新型コロナが日本の株式市場に影響を及ぼし始めた2月末からは、マイナス45pという大下落を見せます。
4月12日現在でも、Jリート指数は日経平均株価に比べて約10pも差が広がっています
ホテル・宿泊施設系のリート(J-REIT)は下落が大きい
今見たように、日経平均株価に比べてJリートは下がっていることがわかります。
続いてはそんなJリートの中でもとりわけ下落しているカテゴリーのホテル・宿泊施設系リート銘柄の分析をしたいと思います。
下記は、ホテル主体型のリート5銘柄の株価推移を比較表示しています。
- 星野リゾート・リート投資法人 投資証券(3287)
- いちごホテルリート投資法人 投資証券(3463)
- 大江戸温泉リート投資法人 投資証券(3472)
- 森トラスト・ホテルリート投資法人 投資証券(3478)
- ジャパン・ホテル・リート投資法人 投資証券(8985)
一番戻しているのは星野リゾートですね。続いて2位争いが大江戸温泉と森トラスト・ホテル。4位争いがジャパン・ホテル・リートといちごホテルリートとなっています。
小ぶりな不動産が多いいちごリートと、含み損比率が約40%となっているジャパン・ホテル・リートは、今の市況を考えると手が出せません。
さすがに倒産はなくても株式でいう配当に当たる分配金の下落のリスクが考えられるからです。
私の注目銘柄は星野リゾートと森トラスト・ホテルリートです。
次回の記事では、各銘柄の分析をしていきたいと思います。
→星野リゾート・リート投資法人 (3287):銘柄分析
→森トラスト・ホテルリート投資法人 (3478):銘柄分析