ニューヨーク・ダウ平均株価とは?
「ダウ平均株価(Dow Jones Industrial Average)」とは、アメリカ株式市場における3つの重要な株価指数のうちのひとつです。
日本語の正式名称は「ダウ平均株価」ですが、他にも「ダウ平均」「NYダウ」や「ニューヨーク・ダウ」と呼ばれています。
「ダウ平均株価」とは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが、アメリカのさまざまな業種の重要な銘柄を選出し、それら銘柄の平均株価をリアルタイムで集計し公表する株価平均型の株価指数で、日本では「日経平均株価」に相当する、日本では一番有名な株価指数なのではないでしょうか。
「ダウ平均株価」は、以前にはダウ・ジョーンズ社により運営・公表されていましたが、2010年に「ダウ平均株価」の所有権のうち90%がダウジョーンズ社から、CMEグループ(シカゴ・マーカンタイル取引所)に6億750万ドルで譲渡され、ダウ・ジョーンズ・インデックス社の公表に移行されました。
2012年7月にS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの算出に移行しました。
米国の他の重要な指標には、テクノロジー系などの新興企業が多く上場している「ナスダック総合指数」や、「ダウ平均株価」と「ナスダック」の銘柄の混合で500銘柄を選抜している「S&P 500」などがあります。
加えて、最近注目を集めているのは、「ナスダック100」と呼ばれる「ナスダック総合指数」の3,000近い銘柄の中から選抜された100銘柄からなる株価指数です。
(参照→世界の株価指数・一覧まとめ)
ダウ平均株価の種類「30」「20」「15」「65」
「ダウ平均株価」には、「ダウ工業株30種平均」、「ダウ輸送株20種平均」、「ダウ公共株15種平均」の3種類と、これらをあわせた「ダウ総合65種平均」があります。
最も有名で、一般的なのは、「ダウ工業株30種平均」となり、「ダウ平均株価」と言えば、「ダウ工業株30種平均」が該当することになります。
「ダウ平均株価」の30社の銘柄構成は、基本的にすべてニューヨーク証券取引所(NYSE)上場企業でしたが、1999年11月に初めてナスダックへの上場企業からインテルとマイクロソフトが選定されたのを始め、2020年現在では、アップルとシスコシステムズ、ドラックストアなどを運営するウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの合計5社がナスダックからの上場企業銘柄となっています。
ダウ平均株価の採用銘柄(全30銘柄)
アップル (NASDAQ:AAPL)
アメリカン・エキスプレス(NYSE :AXP)
ボーイング (NYSE :BA)
キャタピラー (NYSE :CAT)
シスコシステムズ (NASDAQ:CSCO)
シェブロン (NYSE :CVX)
ウォルト・ディズニー (NYSE :DIS)
ダウ (NYSE :DOW)
ゴールドマン・サックス (NYSE :GS)
ホームデポ (NYSE :HD)
アイ・ビー・エム (NYSE :IBM)
インテル (NASDAQ:INTC)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE :JNJ)
JPモルガン・チェース (NYSE :JPM)
ザ コカ・コーラ カンパニー(NYSE :KO)
マクドナルド (NYSE :MCD)
スリーエム (NYSE :MMM)
メルク (NYSE :MRK)
マイクロソフト (NASDAQ:MSFT)
ナイキ (NYSE :NKE)
ファイザー (NYSE :PFE)
P&G/プロクター・アンド・ギャンブル (NYSE :PG)
レイセオン・テクノロジーズ(NYSE :RTX)
トラベラーズ (NYSE :TRV)
ユナイテッド・ヘルス (NYSE :UNH)
ビザ/VISA (NYSE :V)
ベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE :VZ)
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(NASDAQ:WBA)
ウォルマート・ストアーズ(NYSE :WMT)
エクソンモービル (NYSE :XOM)
こうやって見ると、アメリカの各業種のリーダー企業が並んでいて、迫力を感じますね。
加えて、ナスダックも元気ですから、やはり株式投資をするべき市場の一つと言えますね。
NYダウの指数に連動する投資信託
iFree NYダウ・インデックス
運用は大和アセットマネジメント、決算日:毎年9月7日(年に1回、休業日の場合翌営業日)、為替ヘッジは対象インデックス、純資産138億円、購入手数料は販売会社による、信託報酬年率0.2475%(税抜0.225%)
2020年3月31日現在
運用は三菱UFJ国際投信株式会社、決算日:毎年1月26日(年に1回、休業日の場合翌営業日)、為替ヘッジなし、純資産114.5億円、購入手数料は販売会社による、信託報酬年率0.66%(税抜 年率0.6%)以内
2020年4月25日現在
三井住友・NYダウ・ジョーンズ・インデックスファンド(為替ノーヘッジ型)
運用は三井住友DSアセットマネジメント、決算日:毎年11月5日(年に1回、休業日の場合翌営業日)、為替ヘッジは選択制、純資産9兆4032億円、購入手数料は2.2%(税抜2%)を上限、信託報酬年率0.748%(税抜 年率0.68%)以内
2020年1月31日現在
One NYダウ・インデックス・ファンド
運用はアセットマネジメントOne、決算日:毎年10月12日(年に1回、休業日の場合翌営業日)、為替ヘッジはなし、純資産32億円、購入手数料は2.2%(税抜2%)を上限、信託報酬年率0.66%(税抜0.60%)。
2020年1月15日現在
たわらノーロード NYダウ
運用はアセットマネジメントOne、決算日:毎年10月12日(年に1回、休業日の場合翌営業日)、為替ヘッジはなし、純資産35億円、年率0.2475%(税抜0.225%)。
2020年1月16日現在
SMTAM NYダウインデックスオープン
運用は三井住友トラスト・アセットマネジメント、決算日:毎年月日(年に1回、休業日の場合翌営業日)、為替ヘッジは選択可、純資産68億円、購入手数料は2.2%(税抜2%)を上限、年率0.759%(税抜0.69%)。
2020年9月8日現在
NYダウの指数に連動するETF
上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)為替ヘッジあり(2562)
日興アセットマネジメントが提供しているNYダウに連動したインデックスファンドです。純資産は約億円。為替ヘッジあり。
決算日:毎年1月8日、7月8日(年に2回)。売買単位は1口から可能。
信託報酬(経費率)は年率0.33%(税抜 0.3%)以内となっています。
2020年2月26日現在
NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信(1546)
野村アセットマネジメントが提供しているNYダウに連動したインデックスファンドです。純資産は約170億円。
決算日:毎年8月10日(年に1回、休業日の場合翌営業日)。売買単位は1口から可能。
信託報酬(経費率)は年0.495%(税抜年0.45%)以内となっています。
2020年4月29日現在
Simple-X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信(1679)
シンプレクス・アセット・マネジメントが提供しているNYダウに連動したインデックスファンドです。純資産は約12億円。為替ヘッジなし。
決算日:毎年12月6日(年に1回、休業日の場合翌営業日)。売買単位は10口から可能。
信託報酬(経費率)は年0.55%(税抜年0.50%)程度となっています。
2020年3月7日現在
NYダウの指数に2倍の値動きするレバレッジ型ETN
NEXT NOTES NYダウ・ダブル・ブル・ドルヘッジ ETN(2040)
野村證券株式会社が提供しているNYダウの2倍の値動きを目指すブル型・レバレッジ型のインデックスファンドです。
決算日:毎年4月30日(年に1回、休業日の場合翌営業日)。売買単位は1口から可能。
管理費用は年率0.80%です。
NYダウの指数に逆の値動きするベア型・インバース型ETN
NEXT NOTES NYダウ・ベア・ドルヘッジ ETN(2041)
野村證券株式会社が提供しているNYダウの値動きと反対に動くベア型・インバース型のインデックスファンドです。
決算日:毎年4月30日(年に1回、休業日の場合翌営業日)。売買単位は1口から可能。
管理費用は年率0.80%です。
(参照→ ETN/ETCは?ETFとの関係や違いについて )
参考
・wikipedia