JDドットコム(京東商城)は、中国のアマゾン(AMZN)と呼ばれる、アリババ国内最大のライバルです。
同社は中国・北京に本社を置き、オンライン直販事業を行っています。
2014年5月には、アリババの上場に先立つ形で、アメリカのナスダック市場へ上場(IPO)を果たしました。(アリババは2014年9月に上場)
当時JDドットコムは、アメリカで上場した中国企業として過去最大で約18億ドルの調達に成功。(その4ヶ月後にアリババに抜かれる)
JDドットコム(京東商城)の強みと、アリババとの違い?
JDドットコムの最大の強みは、中国全土に倉庫を配備し、配送拠点や取引拠点が整っていること。
これはとてもコストがかかることですが、配送物が増加していけば、固定コストに対する利益率を高めていけることを表しています。
加えて顧客サービス向上も可能で、現在ではすでに半分以上の荷物を当日や翌日に届けることができるといいます。
しかしアリババは中国のインターネット通販市場の5割を超えるシェアを占めており、そこからJDドットコムの巻き返しをするには相当な困難が待っているとみられます。
巨大なアリババと戦うのは決して簡単なことではない。中国のBtoC市場におけるシェアは、アリババの50%超に対しJDは18%。アリババには2億3000万人のアクティブユーザーがいるが、JDには4700万人しかいない。
インターネットサービス大手のテンセント・ホールディングス(騰訊控股、TCEHY)による戦略的投資が、打倒アリババのカギとなるかもしれない。JDのIPOを前にした今年3月、テンセントはJDの株式の15%を買い取った。これにより、JDはテンセントのメッセージングサービスであるウィーチャット(微信)およびテンセントQQの持つ莫大なアクティブユーザー(月間で計4億人前後)にアクセス可能となった。(引用:WSJ)
JDはアマゾンと似たスタイルで、基本的にメーカーから商品を仕入れて販売することで利益を上げています。
反対にアリババはYahoo!ジャパンやイーベイ(Ebay)などと同様、出店や販売のプラットフォームを提供し、主に広告費と手数料という形で収入を得ているという違いがあります。
JDドットコム(京東商城)への出資者と主要株主
◯主な出資者
・カナダのオンタリオ州教職員年金基金
・キングダム・ホールディング(サウジアラビアの富豪アルワリード王子の投資会社)
◯上位の主要株主
・テンセント
・タイガー・グローバル・マネジメント(ヘッジファンド)
・DSTグローバル
今後JDドットコムが、巨人アリババとどう戦っていくかに注目です。
【参考】
・ロイター
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