インテグレーテッド・デバイス・テクノロジーは半導体ソリューションの設計・開発・製造・販売を行う企業です。
本社はカリフォルニア州サンノゼに置き、上場(IPO)は1984年2月17日。
同社の製品は、データや通信機器を始め、ストレージネットワークやネットワークの周辺機器、サーバーなどに使用されています。
最近では同社のワイヤレス・チャージャーに注目が集まっています。
2014年に元スカイワークス・ソリューションズ(ティッカーシンボル:SWKS)のグレッグ・ウォーターズがCEOに迎えられ、新機軸が打ち出されました。
具体的にはワイヤレス・コミュニケーションズ・インフラストラクチャ部門(売上高の52%)、データセンター向けソリューション部門(同37%)、ワイヤレス・チャージング部門(同11%)の三つに特化するということです。(引用:マネックス証券)
インテグレーテッド・デバイス・テクノロジーが持っている特許について
同社が保有している特許一覧です。
◯IDTIの特許一覧
・マルチモニターディスプレイ
・組み込まれたディスプレイ電力管理
・マルチタッチセンサの交互相補導体素子パターン
・ビデオディスプレイデータのデイジーチェイン方式のシリアル配信の能力を有するシステム
・ハローを低減する画像補間
・適応探索範囲を用いた動き推定
(参考:ekouhou.net)
ワイヤレス・チャージャーを使うと、スマホを置くだけで充電できる
先日、広瀬隆雄さんがワイヤレス・チャージャーの話題をブログにアップされていました。
そこではインテグレーテッド・デバイス・テクノロジーに言及されており、スターバックス(SBUX)がカリフォルニアの一部の店舗でこのワイヤレス・チャージャーを備え付け始めたことがネット上で話題となっていたり、IKEAではワイヤレス・チャージャーを組み込んいる家具や照明器具が発表されています。
さらに最近では、自動車向けワイヤレス・チャージャーが登場し、カップホールダーのそばにスマホを置くトレーがワイヤレス・チャージャーになっているということです。
ではワイヤレス・チャージャーでスマートフォンを充電する仕組みはどうなっているのでしょうか?
現在主流になっているのは、電磁誘導方式(magnetic induction)という方式です。これは「ファラデーの電磁誘導の法則」を利用しています。具体的には電気を送る側、すなわちトランスミッターが直流を交流に変換し、電磁波を受ける側、すなわちレシーバーに送ります。レシーバーでは交流が直流に変換されます。
スマホや家電のメーカーなど、100社以上が集まって作られた、ワイヤレス・パワー・コンソーシアムという団体は、Qi(「チィ」と読みます)という業界規格を打ち出しています。統一規格なので、たとえば「電源ケーブルの形状が異なるのでデバイスに差し込めない」というような問題はありません。
そしてワイヤレス・チャージャーの市場規模は、2015年に8億個のワイヤレス・パワー・トランスミッターとレシーバーが出荷されるとの予想。スマホやスマート・ウォッチが主な用途だと言います。
(IT調査会社アイサプライ調べ)
インテグレーテッド・デバイスの優位性について
ワイヤレス・チャージャー向けのソリューションを出している会社は数社ありますが、インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(ティッカーシンボル:IDTI)だけがいわゆるシングル・チップ・ソリューション、すなわちひとつの半導体の中にワイヤレス・パワーチャージに必要な全ての制御機能を全部盛り込んだものを販売しています。これだと部品点数が少なくて済みます。
同社の株価も順調に推移しているようです。
これからワイヤレス・チャージャーが普及することを考えるならば、インテグレーテッド・デバイス・テクノロジーの株式は買いなのかも知れません。
これからも注目していきます。
【参考】
・MarcketHack
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