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シナプティクスは1986年、「ヒューマン・インターフェイス技術」をミッションとして掲げ、アメリカ・サンノゼに設立されました。

扱っている主な製品は、指紋認証、タッチパネル、ディスプレイ用半導体などで、同社によると、現在すでに世界の10億台以上のデバイス(パソコン、タブレット、スマホ)にシナプティクスのインターフェイスが搭載されているそうです。

シナプチックスは自社内で、製品開発を行い、100近くの技術特許を所有・出願している、インターフェイスのエキスパートです。

PALTEKによると、主力のTouchPad製品ではノートPCを中心に全世界の70%以上、入力デバイス製品全般では全世界で50%以上のシェアを獲得し、成長が著しい各種モバイル機器の入力デバイスとしても数多くの採用実績を獲得しているそうです。

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ルネサスエスピードライバ(RSP)を買収し、アップルに液晶用半導体を供給へ

2014年10月1日シナプティクスは、日本企業のルネサスの子会社である、ルネサスエスピードライバ(RSP)を買収した。買収額は4億7500万ドル(当時約485億円)。

ルネサスエスピードライバはシャープやジャパンディスプレイ、LGディスプレイなどを顧客に持ち、間接的にアップルを始め大手のスマホメーカーへも供給していることになる。

シナプチックスはアップルのiPodの時代にタッチホイールを生産・受注する関係だったが、iPhone時代にはその関係を続けることができず、今回のルネサスエスピードライバの買収により、より強固な関係を再開させ、アップルのサプライチェーンに食い込みたい考えだ。

シナプチックスはタッチスクリーンコントロール技術や指紋センサー技術で強みを持っているが、ルネサスエスピードライバを買収したことにより、ディスプレイ用半導体という3本目の柱を手に入れた。

さらに同社は、新たな領域として、車載システム向けの事業を強化していき、2017年ごろには売上を計上していきたいとしている。

ちなみにシナプチックスは、ルネサスエスピードライバ買収以前の2013年11月には、指紋認証技術会社のバリディティ・センサーズの2億2500万ドルでの買収しており、買収により業績を拡大させている会社という側面もある。

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シナプチックスの今後について

もしシナプティクスがこれら同社の技術を結集し、指紋センサーやタッチ式コントローラー、ディスプレードライバーをひとつの半導体に組み込むことができれば、アップルやその他のデバイスメーカーにとって大きな魅力を生み出すことができ、期待する関係者も多いといいます。

そうすれば新たにアップルとの強固な関係を築くことができそうです。

【参考記事】
PALTEK
EE Times
WSJ

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