「人工知能投資家」と「超高速取引」、「投資のワールドカップ」とは?

「人工知能投資家」と「超高速取引」、「投資のワールドカップ」とは?

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投資のワールドカップ!人工知能で競う「バトル・オブ・ザ・クオンツ」とは?

現在、金融業界でふつふつと盛り上がり、注目を上げているイベントがあります。

それが投資のワールドカップと呼ばれる、人工知能を使って運用利回りを競う【Battle of the Quants(バトル・オブ・ザ・クオンツ)】というイベントです。

このイベントは2015年の5月中旬、ウォール街でお馴染みのアメリカのニューヨークで開かれました。

クオンツとは高度な数学や物理などの知識を駆使し、金融商品や新たな投資手法を開発する専門家のことです。イベントには、世界各国から集まった投資ファンドなど16社が参加。自分たちが開発した人工知能を使って、ことし4月までの3か月間に株式や先物市場で取り引きし、どれだけ利益をあげられたかを競い合いました。(引用:NHK)

参加者の内、上位3人の運用利回りは20%以上を叩き出し、優勝した人は48%という圧倒的な利回りを実現したといいます。

このイベントに参加するのは、それぞれが人工知能を研究・開発している投資ファンドです。開発している人工知能には過去何十年にも渡る膨大なデータを覚えさせ、株や原油、穀物、金などの金融商品を取引させるといいます。

人工知能を使った取引に、会社の業績や日々のニュースなどは必要なく、過去のデータと現在の株価の動きから「超高速取引」と言われるスピードで株などを売ったり買ったりを繰り返すと言います。

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人には太刀打ち出来ない超高速取引の早さとは?

「超高速取引」とは、人がまばたきをする間に1万回もの売買を行えるシステムを使った取引のこと。そしてデータやアルゴリズム(独自のルール付け)を搭載した人工知能が、ケタ違いのスピードで取引を繰り返すといいます。

これだけ高度・高速で人間では到底太刀打ち出来ないような能力や仕組みが、実際にマーケットに参入してきて利益を荒稼ぎしています。

アメリカや日本では、すでに半分ほどの取引が実際に「超高速取引」を使った自動売買だと言います。これには脅威を感じずにはいられません…!

超高速取引は規制するべきなのか?

そしてこれらの人工知能投資家や超高速取引については議論が起こっており、規制するべきか問われているそうです。

「超高速取引」の存在は市場を歪めるとして規制を主張する人、「超高速取引」は市場を活性化させるとして規制すべきではないという人、と議論が分かれています。

これらの「超高速取引」は、実際に目に見えるわけではなく実態を感じにくいですが、気付かないだけで我々の取引にも影響を与えているかもしれません。

そして脅威なのが、人工知能や超高速取引などのテクノロジーは、人間をはるかに凌駕するスピードで進化しているところです。現在すでに半分の取引が「超高速取引」で行われているとすれば、さらに取引シェアが拡大していくことは容易に想像できます。

これからは機関投資家やファンドマネージャーなどの職業が無くなる可能性も否定できませんし、個人投資家が利益を出しにくくなることも考えられます。

しかし我々人間はすでに、テクノロジーの進化から逃げることはできず、テクノロジーとの共存、できればテクノロジーを上手く使いこなす側に回るなどの対策が必要となっています。

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人工知能投資家や「超高速取引」に負けないために

「人工知能投資家」や「超高速取引」とまともに戦っては、生身の個人投資家は勝ち目がありません。長期投資とデイトレードなどの短期投資では、売買回数の多い短期投資のほうがより、影響が多くなって行くことが考えられます。

個人投資家でもシステムトレードといって、アルゴリズムに従って自動売買するツールの提供が、証券会社やFX業者から始まっています。

既存のシステムトレードツールを使う、または自分でカスタマイズしたシステムトレードツールを使ってトレードするという方法がありますが、人工知能に太刀打ちできるのか?という疑問は残ってきます。

逆にこれからは、ウォーレン・バフェットなどが行っている、成長株投資や長期投資という手法のほうが我々個人投資家の強みになるのではないでしょうか?

投資の世界にも、今までにはない潮流が巻き起ころうとしています。

人工知能投資家や超高速取引にはこれからも注目が必要でしょう。

【参考】
NHK

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