
日本株とアメリカ株を株価指数から比較!どちらがパフォーマンスが良いのか?
日本と米国の株価指数から株式市場を見る
マネックス証券さんが、日本とアメリカの株価指数や業種別トップ企業などを比較していましたので、当サイトでも考察したいと思います。
まず日本市場ですが、東証一部と東証二部に上場している会社は約2400社。そして1社平均の時価総額は約2000億円。さらにベンチャー企業が多く上場している東証マザーズでは上場約200社で1社平均の時価総額はおよそ160億円。
それに対してニューヨーク証券取引所の上場社数は約2400社で東証一部二部と同じなのに、平均の時価総額は9000億円超。ベンチャー企業が多く上場しているナスダック市場の上場社数は約2800社で平均時価総額は3000億円超となっています。[以上参考:インベスターZ(8)]
・日本市場:1社平均2000億円(マザーズ 160億円)
・米国市場:1社平均9000億円(ナスダック 3000億円)
これを見てどう感じるだろうか。
日本に住んでいると、テレビやネット、新聞・雑誌などから日本の企業のニュースや情報は簡単に入ってきます。スーパーや薬局、コンビニに行くと日本企業を中心とする商品やお店などに接することができます。
このように身近という理由や先入観だけで、日本株に投資している投資家の方が多いのが実情です。
しかし上記の数字を見てみると、日本株というのは1社ずつ見ていくと小粒な銘柄が多くなっています。成功したからこその上場ですが、日本市場の中で、1分野で上手く行っているだけという企業も多いでしょう。
しかしアメリカ企業では、続々と世界トップの企業がダイナミックに生まれています。その成功スピードや規模と言ったら、それこそ世界トップクラスでしょう。
最近では、アメリカ企業の情報は「WSJ」や「Bloomberg」「ロイター」などアメリカメディアからインターネットを通して十分に取れるようになりましたし、日本からでも少額の手数料でアメリカ株に投資できるようになりました。
個人投資家の方でも十分にアメリカ市場で戦える環境は整ってきています。そしてアメリカ市場で戦うということは、より大きな成功を享受できるチャンスが多く存在していて、検討するに値すると思います。
では違う指標も交えながら、日本株とアメリカ株を比較していきましょう!
米国株(S&P500)と日本株(TOPIX)との比較
上記の指標によると、1990年から、日本のTOPIXはアメリカS$P指数に比べると誤差程度にしか推移していないのがわかります。
2000年からの指標となるとこんな感じで、日本はリーマン・ショックからの回復が遅れ、2012年末からのアベノミクスや日銀による金融政策をガンガン行っているのに、株価の水準はまだ物足りない状況です。
2000年代初頭に起こったITバブル崩壊、2008年ごろに起こったリーマン・ショックやサブプライム危機による株価の暴落。
日本市場は現在、日経平均株価が2万円を超えて騒がれていますが、ITバブル時の水準に戻ったというのが実情。
アメリカ市場では、ITバブル時やリーマン・ショック前の好景気の水準から株価が更に上昇しており、歴史的にも最高値を更新し続けている状況です。これは停滞している日本と違い経済が順調に成長している証です。
例えばアメリカ株では、ITバブルやリーマン・ショック前の株価が高い時期に株を購入していたとしても、現在まで保有していれば、含み益が出ている状態になっているということです。
日本株だとやっとトントンにまで戻ったという状況です。
これは日本市場が弱いわけではなく、世界的に見てもアメリカ市場がそれだけ強いということです。
日本と米国の名目GDP推移
上記のような状況となっています。
これは、日本は少子高齢化社会の到来で、対策が充分でないのに比べ、アメリカでは移民政策などで、人口増加が進んでいるということも関係しています。
アベノミクスや日銀の金融政策にも限界というものがあり、やはり人口減少は日本にとって衰退を意味しています。逆に世界一の経済大国にも関わらず、メキシコなどの中南米からの移民を受け入れているアメリカは着実に経済成長し、GDPを伸ばしています。
株価が上がるのは日本株or米国株のどっち?
ここまで見てきてわかるように、日本株とアメリカ株とに投資した時に、良い成績をおさめられるのはきっとアメリカ株でしょう。人がいるから経済がまわり、株価が上がる。
この基本的なところを見れば、答えが見えてきます。
米国株は身近に感じない!難しそう!という先入観を払拭して、ぜひアメリカ株も選択肢に入れてみてください。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
【参考記事】
・マネックス証券