米ベライゾン、5280億円でAOLを買収!AOLとはどんな会社?

米ベライゾン、5280億円でAOLを買収!AOLとはどんな会社?

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日本経済新聞によると、米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズは12日、インターネットサービスのAOLを1株あたり50ドル、約44億ドル(約5280億円)で買収し、完全子会社化することで合意したと発表したという。

AOLは携帯電話向けの動画サービスやインターネット広告、メディア事業を展開しており、ベライゾンはAOLの買収によりインターネット事業やメディア事業を強化。

特にアメリカの通信業界でベライゾンは首位のポジションを確保しているが、4位のTモバイルや3位のスプリントによる価格競争が激化しており、ベライゾンとしては今回の買収による差別化強化で、他社との差を打ち出していきたい考え。

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ベライゾンが子会社化するAOLを振り返ってみよう

AOLの主な事業には、インターネット接続サービスとメディア事業があります。

メディア事業には、日本でもお馴染みのハフィントン・ポスト、TechCrunch、Engadgetや、その他にはMAKERS、AOL.com、OTT(オリジナル動画コンテンツ)などがあります。

AOLを簡単に振り返ってみると、1985年にパソコン通信サービスを開始し、一時期にはタイム・ワーナーやネットスケープなどを買収し傘下に収めていましたが、ITバブル崩壊により手放しています。

ハフィントン・ポスト、TechCrunchなども買収により手に入れ、メディア事業を強化しています。

AOLは1997年に日本への参入の歴史もあります。「オンラインサインアップ」・「AOL接続ソフト」などが収録されたCD-ROMを頒布したり、パソコン雑誌の付録CD-ROMに収載する方法で会員を増やすなどしましたが、結局日本事業はイー・アクセス(現ワイモバイル)に譲度。

ベライゾンがスマホなど移動体通信料金で利益を上げているのに対して、AOLは家庭用インターネット事業や広告事業で利益をあげています。

通信とメディアという補完関係を自社内で展開する体制が整い、シナジー効果も期待できそうです。

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ベライゾンが戦うアメリカの通信業界について

なぜベライゾンはAOLを買収したのか?そこには通信業界の競争の激化があります。

アメリカの通信業界では、主に4社がしのぎを削っており、2強2弱という構図が成り立っています。

1位:ベライゾン
2位:AT&T
3位:スプリント(ソフトバンク系)
4位:Tモバイル

そして最近、Tモバイルが積極的な低価格競争を仕掛けており、3社から顧客を奪っています。そして追いかけるようにスプリントも低価格競争に参加して、上位2社の動向に注目が集まっています。

下位2社では、価格競争を展開して顧客数が増えれば業績が好転しますが、上位2社は価格競争に付き合ってしまうと、今ある利益が目減りしてしまうことになり、上位はたやすく価格競争に参加できない状況があります。

今回ベライゾンがAOLを買収したのもその一因があると考えられ、より一層の差別化をすることにより、安易な価格競争を防ぎたいというベライゾンの思惑が感じられます。

アメリカでは、通信やネットプロバイダ、ケーブルテレビ、メディアなどの境界線があいまいになってきており、業界を越えた戦いが繰り広げられています。

今後もこれらの動きに注目です。

【参考記事】
Jason Persse(写真出典)
日本経済新聞
wikipedia

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