
ヤム・ブランズ(YUM)ケンタッキー、タコベル、ピザハットなどを運営
ヤム・ブランズの概要、創業、売上など
ヤム・ブランズ(ティッカーシンボル:YUM)は、ケンタッキーフライドチキンやタコベル、ピザハットなどを運営する世界的な外食チェーンだ。
Yum(ヤム)とは英語で、「おいしい」という意味。
1997年、大手飲料メーカーのペプシコからスピンオフする形でトライコン・グローバル・レストラン社として設立された後、2002年に「ヤム・ブランズ」へと社名を変更している。
ヤム・ブランズの外食チェーンは世界110カ国以上に展開し、3万5千を超える店舗を誇っている。
その主力ブランドは先述した、ケンタッキー、タコベル、ピザハットとなる。
◯ヤム・ブランズの売上比率
・ケンタッキー:47%
・ピザハット :37%
・タコベル :16%
ヤム・ブランズの命運は中国市場が握っている
ヤム・ブランズの売上規模はマクドナルドに迫るほどで、ヤムの各国の店舗数ではアメリカが最多だが、売上規模では中国が半分以上を占めている。
そしてその売上の中心となる中国での事業拡大を目指し、2011年には中国最大手の外食チェーンであった小肥羊(リトルシープ)を買収し完全子会社化。
加えて、同社では珍しい高級路線の店も上海に実験的にスタートしている。
その店は「アット・プリモ」と言い、イタリア料理を提供し客単価は3,000元(約6,000円)という高価格帯。
「アット・プリモ」ができたのは上海でも高級レストランが立ち並ぶエリアで、内装もケンタッキーなどと比べられないくらい高級感がある。
この新しいコンセプトのブランドが受ければ、同国の他地域へも展開すると見られている。
中国の食肉問題で影響を受けたヤム・ブランズだが、ここからの巻き返しに期待がかかる。
ちなみに日本KFCホールディングス(9873)は、ケンタッキーフライドチキンとピザハットブランドの日本でのライセンス契約を持っています。三菱商事が大株主で出資比率は65%ほどです。
【参考】
・wikipedia
・海外投資データバンク
【参照記事】
・タコベル(Taco Bell)が日本再進出、パートナーはアスラポート・ダイニング