カラシニコフ社(ロシアを支える裏ビジネス)

カラシニコフ・コンツェルン社は、兵器ビジネスでロシアの経済を裏で支えている

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カラシニコフ社とカラシニコフ自動小銃

1947年ミハイル・カラシニコフ氏によって設計、開発されたカラシニコフ銃。第2次世界大戦が彼を銃作りへと導くこととなり、ロシアのその兵器ビジネスは始まりました。

凄腕の職人が作る究極の名品と言われる「AK-47(カラシニコフ自動小銃)」は、「安い」「壊れにくい」「扱いやすい」のが特徴で、皮肉にもゲリラや過激派組織などが、最新鋭の兵器を持つ国と対等に戦えるようになってしまいました。

その新型のカラシニコフ銃が公開された時には、プーチン大統領が実射するなど政府も一目置くほどの会社です。

ロシア軍や治安執行機関が重要な取引先であると同時に、シリアや中東、アフリカでの普及が加速しており、世界を揺るがしているISIS(イスラム国)の主力武器にもなっています。

追記…
~残念ながら、2015年11月13日に起きた、フランス・パリで起きたテロにもこのカラシニコフ銃が使われていたそうです~

ロシア・イジェフスクにある、カラシニコフ・コンツェルン社は年間10万丁を欧米など27カ国へ輸出、軍事用の他、民間、スポーツ向けの銃器の製造も行っています。

カラシニコフ銃 AK-47突撃銃

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ウクライナ問題により、カラシニコフ社は経済制裁の対象企業のひとつに

ロシアによるクリミアの編入問題(ウクライナ問題)が起こり、欧米各国は足並みをそろえ、ロシアに経済制裁を与えました。

その時に制裁の対象企業のひとつになってしまったのが、カラシニコフ社。

この制裁により、アメリカやカナダへの武器の輸出が行えなくなりました。

しかし困っているかと思いきや、同社の日々の製造ラインは順調に稼働し、業績も問題なく推移しているといいます。

それはアメリカへの輸出が停止する前の、駆け込み需要があったことや、それ以上に中東やアフリカなどへの需要が増えているからだといいます。

そこには第3者の手引もあるという…。

コピー品も含めて紛争地帯などに大量に出回り、「史上最悪の大量殺害兵器」ともいわれているカラシニコフ銃。

それに制裁が発動されてから、カラシニコフ社では経営の多角化として、なんとファッション業界へ進出、衣服やアクセサリー、銃をモチーフにしたグッズ(ステッカー、バッジ、Tシャツなど)などの販売を開始したのだそう。

時事ドットコムによると、アレクセイ・クリボルチコ最高経営責任者(CEO)が今後の目標を語ったと言います。

クリボルチコ氏は、ロシア国内での売り上げを増やし、生産能力を倍増させ、南米、アジア、アフリカへの輸出を拡大することで、2020年までに売上を4倍に増やす目標だと語った。(引用:時事ドットコム

世界の武器輸出額ランキングでは、3位の中国、2位のアメリカをかわし、ロシアが第1位。

経済危機にも揺るがない、ロシアの巨大企業である同社の兵器ビジネスがロシア経済を支えているという衝撃の事実。

資源エネルギーなどのガスプロムルクオイル、鉱物資源のノリリスク・ニッケルなどだけではなかった、ロシアの懐の深さを知りました。

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